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狸が主演?平成の日本を代表するジブリ映画に込められた思いとは

平成狸合戦ぽんぽこ感想や曲・声優紹介!高畑勲の哲学そいやっさー

平成狸合戦ぽんぽこ隠れキャラ驚愕の都市伝説・裏設定は江戸時代

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むーたん
最近の子たちは「平成狸合戦ぽんぽこ」を知ってるのかな?
アリシア
狸の大乱闘だよね!知ってる知ってる。トトロに変身する都市伝説でしょ?サツキとメイの!
むーたん
…。(なんか混ざってない?あーたん?)

当ページでは、1994年公開以来、大人気作品となったジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の、基本情報や感想・レビューに加え、気になる声優さんやロケ地などをご紹介します。

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映画「平成狸合戦ぽんぽこ」概要・基本情報

映画「平成狸合戦ぽんぽこ」出典:© 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH / スタジオジブリ(より引用)

平成狸合戦ぽんぽこは、1994年スタジオジブリより公開、「ジブリがいっぱいCOLLECTION」シリーズとして発売されたセルビデオは40万本を出荷。邦画・配給収入トップ26億円を記録しました。

【あらすじ】主人公は人間…じゃなくて思考が人間臭い狸!?人間社会の裏で生きる狸たちも、今回ばかりは黙っていない…かも。

作品名 平成狸合戦ぽんぽこ
公開年月 1994年7月16日
興行収入 44.7億円
監督 高畑 勲
原作 高畑 勲
製作 鈴木 敏夫
出演者 野々村 真 / 石田 ゆり子 / 清川 虹子 / 泉谷 しげる
音楽 紅龍 / 上々颱風 他
曲・主題歌
  • ぽんぽこ愛のテーマ「アジアのこの街で」
  • エンディング「いつでも誰かが」

映画を観た感想と批評(レビュー)【満足度4.5 ★★★★☆】

映画を観た感想と批評(レビュー)【満足度4.5 ★★★★☆】
むーたん
ちなみに僕、平成狸合戦ぽんぽこは子供の頃から通算10回以上観ているよ。同じような人、多いんじゃないかな?

はっきり言って本作は、1994年に公開されたとは思えないクオリティーの高さです。笑いあり・涙あり・長い時を経た今でも、観る度にワクワクさせてくれる良作です。

しかも、子供の頃と大人になってからでは、かなり映画の印象も変わりました。子供の頃は、ぶっちゃけ話の裏なんて何一つも分からず(考えず)観てますから、とにかく狸が可愛いとか、面白いとか、なんとなく泣けるとか、そんな感じで。1アニメとして、純粋に楽しんでいたと思います。

逆に、色んな知識がついた大人になってから観ると、あの時は無邪気に笑えたシーンも、「こ、これめちゃくちゃ意味深じゃん…!」の連続。自分の中では、かなり興味深い作品へと変わっていました。(あー、大人になっても無邪気に観て痛かったかも 笑)

尚、本作はスタジオジブリにおける宮崎駿以外による監督作品の中で唯一、監督と原作者が同一である作品としても知られており、「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」の監督を手がけた、今は亡き高畑勲さんが原作・監督・脚本を担当されています。

つまりは、生前の高畑勲さんの思いがガッツリ詰まった作品でもあるんですよね。高畑勲さんは、いつもあまり目立つことはなかったけれど、亡くなったと聞いた時はやっぱりショックでしたね…。時の流れが憎い(震)

これは、筆者が大人になるにつれて感じた事なのですが、アニメーションにしても実写にしても、その時代をリアルに描けるのは結局、その時代を本当に生きた人や、先代から見聞きした人だけなのではないか?と。知らない人がどんなに頑張っても、それはただの想像の域を出ないと思うのです。

そういう意味で、「平成狸合戦ぽんぽこ」は未来永劫、お茶の間で語り継がれて欲しいです。これを読んでるあなたにも、絶対に観て欲しい(というか観て!)。

特に、人生の節目や時代の移り変わり時に「これまでの自分を振り返り」ながら観たい一作です。(とか言って、金曜ロードショーでの放送は毎回欠かさず観てますけど〜)

ぽんぽこ主要登場キャラクター&気になる声優さんは…超豪華!?

ぽんぽこ主要登場キャラクター&気になる声優さんは…超豪華!?

物語自体の魅力非常に高い本作ですが、実は物語のキャラクターたちを演じる「声優陣」が豪華過ぎる作品としても有名です。制作が1994年のため、今では中々ピンとこない声優さんも多いかもしれませんが、知ってみると、意外に面白い発見があるかもしれませんよ。

語り:三代目古今亭志ん朝

本作の語りを担当したのは、今は亡き落語家・三代目古今亭志ん朝(ここんてい しんちょう)さん。七代目立川談志、五代目三遊亭円楽、五代目春風亭柳朝と並ぶ「落語界の四天王」と呼ばれました。代表作は「火焔太鼓」「居残り佐平次」「文七元結」など。

正吉(まさきち):野々村真

狸たちの実質的リーダー格・正吉を演じるのは、タレント/声優の野々村真(ののむら まこと)さん。「アッコにおまかせ!」「バイキング」「世界・ふしぎ発見!」などバラエティ番組で活躍される側、映画出演や声優としても活動されています。

おキヨ:石田ゆり子

正吉の妻・おキヨを演じるのは、女優/エッセイストで活躍される石田ゆり子(いしだ ゆりこ)さん。ドラマ「海の群星」にて女優デビュー以降、様々なドラマや映画に出演。第29回日本アカデミー賞優秀助演女優賞や日本ジュエリーベストドレッサー賞など受賞。今も絶大な人気を誇る女優さんです。

権太(けんた):泉谷しげる

強硬派狸たちのリーダー格・権太を演じるのは、シンガーソングライター/俳優の泉谷しげる(いずみや しげる)さん。音楽活動の側、俳優としても活躍。映画「天国にいちばん近い島」「ゴジラ FINAL WARS」「牙狼〈GARO〉 神ノ牙-KAMINOKIBA-」と言った多数の作品に出演されています。

鶴亀和尚(かめつるわしょう):五代目柳家小

ぼたもち山万福寺に住み着く狸・鶴亀和尚を演じるのは、今は亡き落語家・五代目柳家小(やなぎ こ)さん。落語家としてだけでなく、映画やドラマでも活躍し、1995年には、落語家として初の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。日本が誇る落語家です。

おろく婆:清川虹子

赤い着物の狸・おろく婆を演じるのは、今は亡き女優・清川虹子(きよかわ にじこ)さん。榎本健一・伴淳三郎らと並ぶ、日本を代表する喜劇女優です。あの人気アニメ「サザエさんシリーズ」の磯野フネ(舟)役も務められました。

ぽん吉:九代目林家正蔵

正吉の幼馴染・ぽん吉を演じるのは、落語家・九代目林家正蔵(はやしや しょうぞう)さん。落語協会副会長やタレント、声優、司会者、大学教員など、幅広い舞台で活躍されています。あの人気アニメ「タッチ」や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」にも声優として出演されています。

青左衛門(しょうざえもん):三木のり平

鈴ヶ森の長老・青左衛門を演じるのは、今は亡き俳優/演出家の三木のり平(みき のりへい)さん。代表作は、映画「社長シリーズ」「駅前シリーズ」「犬神家の一族」など。あの志村けんさんが、コメディアンを志したきっかけにもなった方だそうですよ。

玉三郎(たまざぶろう):神谷明

男前狸・玉三郎を演じるのは、声優/俳優などで活躍される神谷明(かみや あきら)さん。代表作は「キン肉マン(キン肉スグル役)」、「北斗の拳(ケンシロウ役)」、「シティーハンター(冴羽獠役)」、「名探偵コナン(毛利小五郎役(初代)」といった、人気作多数。

六代目金長(ろくだいめきんちょう):三代目桂米朝

金長大明神の主・六代目金長を演じるのは、今は亡き落語家・三代目桂米朝(かつら べいちょう)さん。滅びかけていた上方落語の継承、復興に尽力し、その功績から「上方落語中興の祖」と呼ばれました。落語界から2人目の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。

太三朗禿狸(たさぶろうたぬき):五代目桂文枝

屋島に住む狸・太三朗禿狸を演じるのは、今は亡き落語家・五代目桂文枝(かつら ぶんし)さん。六代目笑福亭松鶴、三代目桂米朝、三代目桂春団治と並ぶ、昭和の「上方落語の四天王」と呼ばれた方です。衰退に向かっていた上方落語界の復興を支えた人物の一人。

隠神刑部(いぬがみぎょうぶ):芦屋雁之助

愛媛県松山市の狸・隠神刑部を演じるのは、今は亡き俳優/歌手の芦屋雁之助(あしや がんのすけ)さん。代表作は「番頭はんと丁稚どん」「裸の大将放浪記」「必殺シリーズ」など。歌手として、第35回NHK紅白歌合戦にも出場されています。

主題歌はぽんぽこ愛のテーマ「アジアのこの街で」& ED「いつでも誰かが」

主題歌はぽんぽこ愛のテーマ「アジアのこの街で」& ED「いつでも誰かが」

主題歌は、上々颱風(シャンシャンタイフーン)の「アジアのこの街で」& 「いつでも誰かが」。聞いているだけで故郷が恋しくなってしまう、誰もが懐かしさを感じる曲となっています。

上々颱風とは?

琉球音階やアジアの民謡を取り入れた「無国籍音楽」や多彩な衣装が特徴の、日本の音楽集団です。2013年にリーダーの病気療養のため、公式サイトにて無期限活動休止を発表されています。(解散については否定)

知って損なし!ロケ地は他ジブリ作品とも繋がるあの場所

知って損なし!ロケ地は他ジブリ作品とも繋がるあの場所

平成狸合戦ぽんぽこは、東京を舞台にしていることや、物語の設定が非常にわかりやすいため、ここでご紹介するロケ地についても確定的な場所が多いです。また、行きやすい場所ばかりなので、興味がある方は聖地巡礼してみるのもおすすめです。

ロケ地①:多摩丘陵「多摩ニュータウン」

「多摩ニュータウン」は、1966年から多摩丘陵に計画・開発された日本最大規模のニュータウンです。自然と地形をいかした作りとなっています。最寄りは京王相模原線。

所在地:西端は高尾山麓〜東は町田市の神奈川県境辺り迄

ロケ地②:京王堀之内「龍生寺阿弥陀堂」

龍生寺阿弥陀堂は1789年~1800年頃、鈴木与五兵によって建立されました。龍生寺阿弥陀堂の宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、市指定有形民俗文化財となっています。

所在地:東京都八王子市堀之内

ロケ地③:京王電鉄京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」

聖蹟桜ヶ丘駅(せいせきさくらがおかえき)は、多摩ニュータウンを走る京王電鉄京王線の駅の一つ。現在は観光スポットにもなっています。

所在地:東京都多摩市関戸一丁目

ロケ地④:多摩市「ゆうひの丘展望台」

多摩市の美しい街並みを眺められる、多摩エリア屈指の夜景スポット。東京都内の夜景スポットNo.1とも言われています。

所在地:東京都多摩市連光寺3丁目

ロケ地⑤:徳島県「金長神社」

金長神社(きんちょうじんじゃ)は、狸の大戦争伝説・阿波狸合戦(あわたぬきがっせん)で落命した金長狸を祀ったとされる神社です。近年は市の防災公園建設計画で、本神社は取り壊しが検討されているそうです。

所在地:徳島県小松島市中田町脇谷

見所(みどころ)は5つ。ぶつかり合う思いの先にあるのは…

見所(みどころ)は5つ。ぶつかり合う思いの先にあるのは…

いつか消えてしまうかもしれない“景色”や、時代に左右されない“笑い”が詰まっており、大人も子供も、最初から最後まで楽しめる本作の見所は5つ。友人や家族みんなで観て、感動をシェアするのも面白そう♪

  1. 個性豊か!ユニークな登場キャラクター&隠れキャラ
  2. 狸のくせに?真面目な話からコメディまで満載
  3. 意味が分かると悲しくなるシーンも
  4. これってまさか…。日本の縮図をそこに見る
  5. 涙せずにはいられない狸たちのラストシーン

あの頃の日本はどんな“世界”だった?これは「皮肉」なのかもしれない

あの頃の日本はどんな“世界”だった?これは「皮肉」なのかもしれない

正直なところ筆者は、本作の時代設定にあたる頃の日本を知りません。歴史でしか知らないけれど、それでも「ああ、これは日本だ」などと感じるモノがありました。個人的には、「(全てを)忘れるな」と言われているような印象を受けました。

ただ、「平成狸合戦ぽんぽこ」は確実に、観た人によって多くの見方ができ、評価も別れる作品だと思うので、答えはあるようでない気もします。

本作をまだ観ていないという方は、是非とも自分なりの答えを見つけてみて欲しい。監督・脚本を手がけた高畑勲さんの、強いメッセージ性を感じられる作品です。

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