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ルーカス・ドン監督が描くダンス×トランスジェンダー×アイデンティティ

LGBT映画Girl/ガール予告感想・キャスト主演ヴィクトール・ポルスター

LGBT映画Girl/ガール予告感想・キャスト主演ヴィクトール・ポルスター

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むーたん
Girl/ガールは、日本でもまだまだ偏見が根強い“性”への問題(課題)をテーマとした作品なんだって!
アリシア
夢を叶えるために、どんな苦しみにも立ち向かっていく…それ自体、誰にでも出来る事ではないから、凄く勇気をもらえそうな作品だね♪

あなたは“LGBT”や“トランスジェンダー”という言葉を聞いたことがあるだろうか?もしかしたら、あなたもその事で苦しんだ経験のある一人の可能性もありますね…。映画「Girl/ガール」は、“性の多様性”や“アイデンティティ”そして“夢への障壁”…それら全てに立ち向かった一人の少女の物語です。

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映画「Girl/ガール」概要・基本情報

映画「Girl/ガール」出典:(C)Menuet 2018 / Girl/ガール(より引用)

ベルギー映画「Girl/ガール」は、ルーカス・ドン監督の長編監督第一作目となる “LGBT”をテーマとし、トランスジェンダーの女性に焦点を当てた人間ドラマです。第91回アカデミー賞外国語映画部門のベルギー代表選出、第71回カンヌ国際映画祭・3冠、第76回ゴールデングローブ賞・外国語映画賞にノミネートされました。

【あらすじ】主人公・ララは、難関とされるプロのバレリーナを目指し、今日も血の滲む努力を惜しまない。しかし、彼女は“ある大きな悩み”を抱えていました…。

作品名 Girl/ガール
公開年月 2019年7月5日
監督 ルーカス・ドン
脚本 ルーカス・ドン / アンヘロ・テイセンス
製作 ディルク・インペンス
出演者 ヴィクトール・ポルスター / アリエ・ワルトアルテ
音楽 ヴァランタン・アジャジ
製作国 ベルギー
配給 クロックワークス / STAR CHANNEL MOVIES

予告を観た感想と軽く考察。叶えたい夢の前に立ち塞がる“差別と葛藤”が生々しい

そもそも“差別”というものは、本作のテーマでもある「トランスジェンダー」であるかどうかに関わらず、常に世の中に蔓延っている社会的問題ですよね。長く生きていれば、そうした人間の暗い性質の断片を、誰もが少なからず経験する事でしょう。

ですがここでは、そうした他者からの差別という部分的な問題(一つのテーマ)だけでなく、思春期の主人公の心の中で起こる葛藤や家族との関係、夢への希望・絶望といった、そこに確かに“あるべき人間の姿”を忘れず着目されている、という印象を予告から受けました。

結局のところ、当事者にならなければ理解する事の難しいし、新たな偏見や差別を生む可能性だってある、このようなデリケートな問題に対して敢えてチャレンジした(しかも長編映画デビュー作)ルーカス・ドン監督へは、尊敬の気持ちしかない。

それでいて本作は、しっかりと大衆向けに作られているようにも感じます。誰にも一度は夢を追いかけたり、差別・いじめの経験や、思春期ならではの葛藤を抱えた事もある筈。そういった意味で、多くの人の胸に刺さる映画なのではないでしょうか。

2018年フランス・ベルギー公開後(日本公開は2019年)、30以上の賞を受賞&ノミネートし、批評家からも好評を得ているという点も非常に興味深い作品です。

今まさに悩んでいるという方には勿論、今年はまだ感動作を観ていない方、ベルギー映画初心者の方も、劇場へ足を運んでみてはいかがでしょう♪

アリシア
涙腺弱すぎて予告を観ただけで涙がぁ…(ハンカチ持ってこっ

【豆知識】LGBTとは?トランスジェンダーとの違いは?

【豆知識】LGBTとは?トランスジェンダーとの違いは?

ここでは、映画のテーマである“LGBT”や“トランスジェンダー”について、超簡単にご説明させていただきます。ただし、誤解があるといけませんので、これらの内容はあくまで参考程度に留めていただき、詳しく知りたい方は専門誌や専門サイトをご確認ください。

まず、LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)とは、性的少数者の総称を表す言葉です。性的少数者と言っても色んなタイプの方がいて、主に下記4タイプの頭文字をとって名付けられました。

L …レズビアン(女性同性愛者)
G…ゲイ(男性同性愛者)
B…バイセクシュアル(両性愛者)
T…トランスジェンダー(性別越境、性別違和)

そして此処にある通り、“トランスジェンダー”とはLGBTの中の1タイプにあたり、「性別越境、性別違和」を抱える人々の名称です。

トランスジェンダーの概念はかなり幅広く、心の性別と体の性別が一致しない(男か女か)事に違和感をを抱いている方や、心の性別を持たない、無性・中性(男女の中間、もしくは男女どちらでもない)の方など、細かく分類されます。

尚、これを病気(精神疾患)と捉える方がいますが、病気ではありません。

近年、トランスジェンダーという名称自体は広く認知されつつありますが、その反面、まだまだ理解され辛く、異性愛者(普通に分類される人々)及びLGBによる軽率な発言は、時として彼らトランスジェンダーの心を深く傷つけてしまいます。

また、トランスジェンダーがこうした「体と心が一致しない性自認」についての話である一方、LGBは主に「性的指向(どの性別を好きになるか)」についての話となるため、LGBとトランスジェンダーを一括り(LGBT)にしても良いのか?という議論が日夜なされている現状もあります。

此処でこれ以上の細かい話は割愛しますが、LGB+Tへの性差別やアイデンティティの損失は、日本を含め世界的な問題なのです。

監督・キャスト紹介!主演は本作映画デビューのヴィクトール・ポルスター

監督・キャスト紹介!主演は本作映画デビューのヴィクトール・ポルスター

自身初となる長編映画第一作目のメガホンを取るのは、ベルギー出身のルーカス・ドン監督。KASKスクールオブアーツ在学中に制作した、ショートフィルム「CORPSPERDU」で数々の賞を受賞したり、2014年に製作した「L’INFINI」がアカデミー賞短編部門・ノミネート選考対象作品となるなどし、今注目を集めています。

そして主演を務めるのは、本人もベルギー・アントウェルペンのロイヤル・バレエ学校に入学し、バレエ経験のあるヴィクトール・ポルスターさん。これまで様々なバンドやミュージックビデオに出演し、数々のダンスコンペティションで優れた成績を残しています。

共演キャストには、舞台でも活躍する俳優・アリエ・ワルトアルテさんが抜擢されました。代表作は「フレンチ・ラン」「エタニティ 永遠の花たちへ」「トランスファー」など。

見所(みどころ)はリアリティの高さ!様々な意見が飛び交う衝撃映像も?

予測される見どころは、監督の思いが反映されたとも言える、全体を通して垣間見られる、トランスジェンダーである主人公の心理描写・行動でしょう。

勿論、これが全てではないでしょうし、観る人によっては誤解を招くシーンもあると思います。けれど、監督の“多くの人に知ってほしい”という思いは、主人公を介して明確に感じられるのではないでしょうか。

  1. バレリーナの美しさや夢を叶える難しさ
  2. リアル過ぎる…思春期の苦しみ、葛藤、追い込まれる主人公
  3. 現状が分かる。トランスジェンダーへの差別・いじめ
  4. 家族の理解や支えの大切さ。愛を感じるシーン
  5. どうなる?賛否両論のクライマックス

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