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映画モデルの歴史ツアー!ノイシュヴァンシュタインはどこの城?

アリシア
お城って女の子なら一度は憧れるよね。私も子供の頃は本気でお姫様になりたかったなぁ〜!

ノイシュヴァンシュタイン城といえば、ディズニーランドのお城のモデルになったと言われており、あの人気映画「名探偵コナン 世紀末の魔術師」でも登場。一躍有名となりましたよね。

今回は私たち日本人にも馴染み深いノイシュヴァンシュタイン城とはそもそも何なんのか?歴史や所在、現地へのアクセス方法などをご紹介させていただきます!

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目次

歴史に名を残した「ノイシュヴァンシュタイン城」概要

歴史に名を残した「ノイシュヴァンシュタイン城」概要

ノイシュヴァンシュタイン城とは、ドイツ南部のバイエルン州バイエルン・シュヴァーベン地方にある城です。19世紀に、バイエルン王「ルートヴィヒ2世」によって建築されました。ノイシュバンシュタイン城とも表記されます。

あのトリップアドバイザーから「死ぬまでに行きたい、世界の名城25選」で1位に選ばれる程、世界中から人気のある観光スポットです。さすが、映画やアニメの元ネタにあるだけありますね!

誰が作ったの?バイエルンの狂王「ルートヴィヒ2世」とは

ルートヴィヒ2世

By 不明 - alexander palace forums, パブリック・ドメイン, Link

後にノイシュヴァンシュタイン城を建築することとなる、第4代バイエルン国王・ルートヴィヒ2世は幼い頃、忙しい父(国王)の傍らでひとり、ゲルマン神話や騎士伝説などの物語を読んで過ごしました。

それらはルートヴィヒ2世に大きな影響を与え、大人になった後も、中世や神話・創作の世界に強い憧れを抱き続けます。

特にルートヴィヒ2世は、ドイツの作曲家ワーグナーの創作するオペラの世界に心酔し、彼のために、バイロイト祝祭劇場(オペラハウス)の建築計画を進めたり、家臣が反対する中、宮廷に招き入れるなど、彼が死ぬまで経済的支援を続けました。

また、女性を非常に嫌忌して(忌み嫌って)いたルートヴィヒ2世は、生涯に渡って一度も結婚せず、唯一の婚約話も蹴ってしまいました。自分の周りには美青年たちばかりを集め、仕えさせたそうです、

そんなルートヴィヒ2世にもただ一人、心を開いた同じ一族の女性、オーストリア皇后エリーザベトが居ました。エリーザベト皇后は王の将来を心配し、婚約者を推薦してくましたが、ルートヴィヒ2世は自分勝手な理由で断ってしまったため、それ以降、エリーザベト皇后とも絶縁状態になってしまうのでした。

城が建築された驚きの経緯!政治目的ではなかった?

ノイシュヴァンシュタイン城

By Christian Jank - Neuschwanstein.de Bayerische Verwaltung derstaatlichen Schlösser, パブリック・ドメイン, Link

ルートヴィヒ2世は18歳で王位を継承すると、自身の夢の実現に向け、建築と音楽に惜しみなく破壊的浪費を繰り返したため、いつしか「狂王」や「メルヘン王」の異名で呼ばれるようになります。

そして、ヴァルトブルク城やヴェルサイユ宮殿を目にしたルートヴィヒ2世は、これまでその胸に秘めてきた「中世への憧れ」を具現化した、ロマンティックな城を造ろうと決意。あの「ノイシュヴァンシュタイン城」を建築するに至りました。

その際、城全体のデザインを任されたのは建築家でも技術者でもなく、宮廷劇場の舞台装置や舞台美術を担当していた画家「クリスチャン・ヤンク」。

このことから、ノイシュヴァンシュタインは城としては珍しく、政治目的の軍事要塞などとして作られた訳ではないことが分かります。

城の建設作業は1869年に開始され、1886年には城内で人が居住できる程度にまで完成。ルートヴィヒ2世はこれ以後、王国の首都ミュンヘンには戻らず、ノイシュヴァンシュタイン城に住まうようになるのでした。

ノイシュヴァンシュタイン城の名前の由来と城内デザイン

ノイシュヴァンシュタイン城の名前の由来と城内デザイン

ノイシュヴァンシュタイン城はドイツ語で「Schloss Neuschwanstein」と書きます。

Schloss(シュロース)は「城」、Neu(ノイ)は「新しい」、schwan(シュヴァン)は「白鳥」、stein(シュタイン)は「石」という意味があります。

日本語にすると「白鳥のように真っ白な城」。確かに、ノイシュヴァンシュタイン城は真っ白で美しい見た目をしていますよね。

さらに城内は、大好きなワーグナーのオペラ作品、「ローエングリン」「タンホイザー」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」などの舞台に倣って作られました。

まさに、ルートヴィヒ2世の夢と理想が詰まった城なのです。

ルートヴィヒ2世の廃位。今なお謎を残すシュタルンベルク湖の事件

ルートヴィヒ2世の廃位。今なお謎を残すシュタルンベルク湖の事件

国王である筈のルートヴィヒ2世でしたが、政務や戦争を嫌がり、ますます現実逃避に夢中になっていきます。さらに、これまでの後先見ない散財と膨大な借金が祟り、バイエルンの経済はついに破綻寸前の状態に。

危惧を感じた家臣たちは1886年6月、ついにルートヴィヒ2世を逮捕。精神鑑定にかけた上で、病を理由に廃位するのでした。

ルートヴィヒ2世は廃位後、シュタルンベルク湖のほとりにある「ベルク城」へ幽閉されますが、その翌日、主治医の精神科医グッデンと共に姿を消し、捜索の末に水死体となって発見されます。

2人の死は未だに詳細が解明されておらず、ルートヴィヒ2世は40歳にして「謎の死」を遂げることとなりました。

世界の観光名所「ノイシュヴァンシュタイン城」の誕生

世界遺産「ノイシュヴァンシュタイン城」の誕生

主を失ったノイシュヴァンシュタイン城は、最後まで完成することなく工事は中止。ルートヴィヒ2世は「私が死んだらこの城を破壊せよ」という遺言を残しましたが、これまでの借金があったため、城はその抵当(担保)となる予定でした。

しかし、ルートヴィヒ2世の廃位後、代わりに政治を執り行なった叔父の摂政ルイトポルト王子の意向により、ノイシュヴァンシュタイン城は破壊や抵当されることなく、地元の住民に開放されます。

今では国の重要な文化財として、ドイツ観光の代表的人気ナンバーワンの名所となりました。

こんなに美しいのに世界遺産ではない?!その理由とは

こんなに美しいのに世界遺産ではない?!その理由とは

パッと見、非常に美しい中世建造物のノイシュヴァンシュタイン城ですが、実際は中世に作られたモノではなく、あくまでも中世風に作られた、築年年数140年程と、歴史も比較的まだ新しいお城です。(未だ未完成)

また、伝統的な石造りにはなっておらず、鉄骨組みのコンクリート・モルタル製で、正しく建築されなかったために耐久性が低く、これまで何度も修繕を繰り返しています。修復工事によって、建築当初の部材も無くなりつつあります。

さらに城の内部は、本来ならばドイツの城館に必ずあるべき「小聖堂」や「墓地」が存在せず、人工の洞窟が作られるなど、城でありながら、人が住むという移住性は一切考慮されていません。

施設としての実用性に欠けるため、公的な施設として用意られることはなく、今も観光施設としてのみ利用されています。

以上これらの点から、ノイシュヴァンシュタイン城は「古建築保存を目的とする」世界遺産にはなっていません。今後も登録される可能性は極めて低く、現在もドイツ政府の世界遺産候補リストには入っていないそうです。

お城への行き方やアクセス情報!日帰り観光もできる♪

これまでのお話しにもありましたが、ノイシュヴァンシュタイン城は現在一般公開されており、私たち日本人も、誰でも観光することができます。

ノイシュヴァンシュタイン城は、ドイツのロマンティック街道(ローマへの巡礼の道)最南端「フュッセン」という街にあり、ドイツ観光の主要都市ミュンヘンを拠点としておけば、日帰りで行くことができます。

ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城へのアクセス方法はいくつかありますが、電車とバスを利用する方法が最も便利です。

FlixBus(フリックスバス)を利用する場合

FlixBus(フリックスバス)は、ミュンヘンの長距離バス運行会社です。WEBやアプリで簡単に予覚でき、価格が安く、乗り換えも必要ないため、個人旅行者やバックパッカーに人気があります。

ただしばFlixBus(フリックスバス)の運行は週末のみになるので、予定はよく確認しておいた方が良いでしょう。

ノイシュヴァンシュタイン城に到着までの流れ

1. ミュンヘン中央駅近くの「ZOB Munich」ターミナルからバスに乗場(所要時間約2時間10分)> 2. ホーエンシュバンガウに到着 > 3. 徒歩・馬車・シャトルバスのいずれかでノイシュヴァンシュタイン城へ移動(所要時間約10分〜15分)> 4. ノイシュヴァンシュタイン城に到着

電車とローカルバス(タクシー)を利用する場合

長距離バスが苦手な方や時間に余裕のある方は、電車とローカルバスで移動する方法もあります。乗り換えがあるのでハードルが高く感じるかもしれませんが、旅の醍醐味も感じられるでしょう。

ノイシュヴァンシュタイン城に到着までの流れ

1. 電車で「ミュンヘン中央駅」から「フュッセン駅」へ移動(所要時間約2時間)> 2.バスぁタクシーに乗り換え「ホーエンシュヴァンガウ」で下車(所要時間約10分)> 3. ホーエンシュヴァンガウの「インフォメーションセンター」でチケットを購入 > 4. 徒歩・馬車・シャトルバスのいずれかでノイシュヴァンシュタイン城へ移動(所要時間約10分〜15分)> 5. ノイシュヴァンシュタイン城に到着

観光に関する注意点3つ

  1. ノイシュヴァンシュタイン城内の見学はツアーへの参加が必須となっています。入場券は城では購入できないので事前に「ホーエンシュヴァンガウ」にあるチケット売場で入手しておきましょう。
  2. ミュンヘンからの直通電車は本数は限られており、時期によっても運行スケジュールが変わルため「ドイツ国鉄DB公式サイト」で事前に調べておくと便利です。
  3. 日帰り観光する場合は、朝から出発して1日観光するのがおすすめです。

観光シーズンとノイシュヴァンシュタイン城の見どころ

Bayerische Verwaltung der staatlichen Schlösser, Gärten und Seen

出典:© Bayerische Schlösserverwaltung, Impressum / Bayerische Verwaltung der staatlichen Schlösser, Gärten und Seen

引用:ノイシュヴァンシュタイン城 公式サイト

ノイシュヴァンシュタイン城は1年を通して観光できますが、季節によって見学できる時間帯が若干異なります。ノイシュヴァンシュタイン城の営業時間は下記の通りです。

  1. 4月~9月の春夏 / 9:00~18:00
  2. 10月~3月の秋冬 / 10:00~16:00

観光のシーズンは4月〜10月。春の終わり頃から夏の間です。この時期は天気の良い日が多く日も長いので、色々な場所を観光するのに適しています。中でもベストシーズンは6月〜9月上旬。

混雑が予想されるのは、7〜8月の観光シーズンと9月中旬〜10月上旬の、ミュンヘンで世界最大のビール祭典・オクトーバーフェストが開催される時期。(9・10月は特に混雑が予想されます)可能ならその時期は避けるか、早めに計画を立てることをおすすめします。

見どころは、ノイシュヴァンシュタイン城内にある「王座の広間」と「歌人の間」。ルートヴィヒ2世のこだわりを最も感じられる豪華絢爛な広間となっています。また、人工的に作られたという城内の「洞窟」も必見です。

知る人ぞ知る「夜のライトアップ」を見る方法

ノイシュヴァンシュタイン城ライトアップ

出典:© 2019 TripAdvisor LLC All rights reserved. / トリップアドバイザー

夜になるとノイシュヴァンシュタイン城がライトアップされ、昼間とは違った美しい景色を見ることができます。

しかし、ノイシュヴァンシュタイン城は夕方にはツアーが終わってしまうため、城を近くで見に行くことができません。そこで活用したいのが「現地のタクシー運転手さん」。

夜に城を観光したがる観光客は多く、タクシー運転手さんを呼んでお願いすれば、大抵の場合はリクエストに応じてくれます。おすすめポイントなどにも連れて行ってくれますよ。

行く場所にもよりますが、2〜3箇所回って運賃は3,000〜5,000円程が目安です。

もちろん、ノイシュバンシュタイン城が見える宿泊施設を利用して、ゆっくりと夜景を眺めるのもおすすめです。

ライトアップは日没30分後から夜中0:00 or 1:00頃まで楽しむことができます♪

ルートヴィヒ2世の夢の跡「ノイシュバンシュタイン城」

ルートヴィヒ2世の夢の跡「ノイシュバンシュタイン城」

ノイシュバンシュタイン城はただ美しいだけではなく、創造の世界に生きようとしたルートヴィヒ2世の思いの1つ1つが詰まった歴史的な建造物。知れば知るほど、ワクワクしてしまいますね!

世界遺産でなくとも一見の価値あり。興味がある方は、元ネタ巡りにドイツ観光へ行ってみるのはいかがでしょう?

むーたん
うーん。これはお城が崩れる前に行っとくべきか…
アリシア
えっ、いや、大丈夫でしょ?!!?!

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