

あなたが小説好きでなくとも、同タイトルの本を一度は目にしたことがあるでしょう。女性関係・薬物・自殺…誰もが驚愕する人生を歩んだ小説家・太宰治の傑作「人間失格」が2019年の夏に公開決定しました。
一体どのようなストーリーが語られ、どのような監督・キャストが集まっているのか?ロケ地は?太宰治ファン必見の映画最新情報を一緒に見て行きましょう!
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目次:気になるタイトルへジャンプ!
映画「人間失格」概要・基本情報
太宰治の小説「人間失格」は、己の人生における体験を投影させたものですが、本作の映画「人間失格」は、小説家・太宰治の没後約70年もの歳月を経て、監督・蜷川実花氏がそこに新たな解釈を加わえた、異性とのサスペンス&ゴシップを描いたフィクション作品です。
【あらすじ】自堕落的な人生を歩んでいた小説家・太宰治。特に女性関係はあまりに酷く、彼と関係を持ったとある「3人の女性」たちは、次々と運命を狂わせていくのでした…。
作品名 | 人間失格 |
公開年月 | 2019年9月13日(予定) |
監督 | 蜷川 実花 |
脚本 | 早船 歌江子 |
出演者 | 小栗 旬 / 宮沢 りえ / 沢尻 エリカ / 二階堂 ふみ |
予告を観た感想と軽く考察。禁断の恋が今明かされる!?
まだ映画公開まで日があるので予告動画は30秒程のかなり短いものでしたが、その一瞬の中に太宰治の人間としての”ヤバさ”がハッキリと滲み出ています。主演・小栗旬さんの演技力あってのことだと思いますが、観た瞬間に「うわー…(この人あかん)」という悪寒さえ覚えます。
男性の小説家というと、ポエマーじゃないですけど、どうしてもこう、キザなこと平気で言っちゃったり、ミステリアスなところが多いイメージあるじゃないですか。そして昔から、女性は「悪い男が好き」なんて話もよく聞きますよね。(最近はそんなことないかもですが…)それを、まさに”目の前で体現された”かのような衝撃。
人間失格の原作/小説では女性関係も含め、本人の口調で淡々と語られているのに対し、本作は太宰治の女性関係に着目し、本人語りではなく1つのドラマとして、第三者視点でその展開を観られるようなので、小説とは大きく異なるエンターテイメントや、激しい感情表現の伴うサスペンス劇が観られそうです。
男女の愛と憎しみ、欲望渦巻く修羅の場に、突然ポイっと投げ出され、タイミング悪く当事者の代わりに右頬を”平手打ち”される哀れな部外者のような、この作品を観始めてしまったら、急激に鼓動してくる自身の心臓のドクドク音にこそ耐えきれず、精神持って行かれるかもしれません。(長々と書いたけど、つまり作品に引きこまれると言いたいだけ)
映画「さくらん」や「ヘルタースケルター」を観たことがある方は分かると思うのですが、蜷川監督は人間の欲という欲を引き出し表現するのが非常に上手い。上手過ぎて映画を観終わった後しばらくは、いつもどこか胸クソ悪さを拭えない。(褒めている)
本作もそんな酷い目に合わせてくれそうな期待を持って、公開を楽しみに待ちたいと思います。(ドMではない)
令和という新時代に浮き彫りとなる、太宰治の官能的な人生とは果たしてどのように始まり、どのような結末を迎えるのか…。今年は今までにない”新たな太宰治の姿”を、目撃することができそうです。
監督:蜷川美花×主演:小栗旬&沢尻エリカら豪華キャストが集結
令和時代の映画「人間失格」を作り上げるのは映画「さくらん」やAKB48「ヘビーローテーション」のPVなどで一躍有名となったあの監督、蜷川実花(にながわ みか)さん。
2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事を務めることでも話題となりましたね。
さらに本作の主演/太宰治役に大抜擢されたのは俳優・小栗旬(おぐり しゅん)。まさにこの上ない適役と感じますが、この抜擢について、小栗旬さん自身は以下のようにコメントされています。確かに、これ程までの「大役」は中々有り得ないことでしょう。
お話を頂いたのはずいぶん前のことだったと認識しております。
悩みました。
この文豪を自分を通して産み出すことが出来るのだろうか。
自分がこの人生を生きることは出来るのだろうか。
しかし、監督から僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました。出典:©2019 『人間失格』製作委員会 / 人間失格(より引用)
そして小栗旬さん演じる太宰治と深い関係を築いて行くこととなる3人の女性(妻と愛人)を任されたのは、次の女優さんたち。これまた適任過ぎる配役に震えが止まりません。
- 宮沢りえ / 津島美知子役:太宰の正妻。太宰の小説「ヴィヨンの妻」のモデルとされる。
- 沢尻エリカ / 太田静子役:太宰の愛人で弟子。太宰の小説「斜陽」のモデルとされる。
- 二階堂ふみ / 山崎富栄役:太宰の愛人で最後の女。
兎にも角にも女性関係にはフシダラであった太宰治。そんな男に魅せられ泥沼へとハマっていった女性たちの人生を、宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさんら大女優がどのように演じられるのか…。太宰治役も大役ですが、彼女らの存在もまた主演級のもの。これは期待に胸が高鳴りますね!

見所(みどころ)泥沼女性関係…蜷川監督が描く自伝×フィクションとは
小説「人間失格」自体が、作者である太宰治自身の経験を元にしたフィクションだそうですが、それを更に蜷川監督が焦点を絞りフィクション映画化したという、もうこの一連の流れだけで凄そうな、本作の見所を5つ予測してみました。
- 太宰治の恋愛遍歴をどのように作品へ反映させたのか
- 小説では語られていない空白の部分をどのように創作したのか
- 蜷川監督の得意技、サスペンス&ゴシップが色濃く出ているシーンは?
- 太宰治の悪行、それぞれの女性との衝撃ラストシーン
- 小栗旬だけじゃない!主役級キャスト陣の演技力
公開が9月とあって、現段階では全体のストーリーはあまり見えてこない状態ですが、映画を観るなら太宰治による数々の”仕出かし”を、確実にこの目に納めておきたいですね。
撮影ロケ地は複数箇所あり!2019年9月○日(金)ロードショー

映画「人間失格」の撮影は2018年11月上旬 ~ 12月中旬にかけて、本格的に行われていたそう。ロケ地には「神奈川県」や「富山県」が選ばれたとのこと。
Twitter・InstagramなどのSNSでは、神奈川県小田原市・清水新田にある旧水源地井戸跡や富山県の富岩運河環水公園、松竹撮影所などで、小栗旬さんや二階堂ふみさんらの目撃情報が話題となっています。
小栗旬が撮影やってた!
— しゅーじ (@XOijBdBMZCEpnni) 2018年11月22日
泉中近くの水源地です。
小栗旬だか沢尻エリカだかが家の近くの水源地に撮影に来てるらしい
— ぷーちん (@pu_oyasai) 2018年11月22日
現場では大量のエキストラ募集が行われ、大規模な撮影が進んでいた様子。これだけの規模感なので「目撃したよ!」という方も多かったそう…なんとも羨ましい限りです。
尚、映画の公開は「2019年9月13日(金)」に決まった模様。公式で正式に発表されました。
人間失格のエキストラ情報!出演希望者はこういう所をチェックしよう
本作はかなり大規模なモノだったようで、撮影期間中には50〜150名に及ぶエキストラが募集されていました。撮影自体は2019年4月現時点で、残念ながら全て終了してしまっていますが、今後「エキストラをやってみたい!」という方もご参考にどうぞ。
映画「人間失格」エキストラ募集情報
日程:2018年11月26日(月)50名(予定)
11月27日(火)150名(予定)
11月28日(水)150名(予定)
11月29日(木)50名(予定)
時間:集合時間・終了時間未定。当選された方にのみご案内いたします。
※ご応募の際に最大の参加可能時間をご記載ください。
※未成年、児童の方のご参加に関しては終了時間を配慮いたします。
撮影場所:松竹撮影所
【京都】松竹新作映画エキストラ募集!〓>蜷川実花監督(『さくらん』『ヘルタースケルター』)最新作!〓>11/26、27、28、29@京都松竹撮影所
【募集案内】蜷川実花監督最新長編劇映画 ボランティア・エキストラ募集 京都市メディア支援センター
【熱烈募集@東京】松竹新作映画エキストラ募集〓>蜷川実花監督(『さくらん』『ヘルタースケルター』)最新作!〓>11/30@日生劇場[東京・日比谷]
※現在は撮影・エキストラ募集共に終了しています。
蜷川監督による傑作「人間失格」令和元年この夏、これを観ずして何を観る。

原作小説「人間失格」は、これまでも多くの日本人の手によって舞台化やドラマ化がなされてきましたが、新しい時代の幕開けに、これ程までに適役過ぎる監督・俳優・女優たちが集結し創作されるなど、滅多に有り得ないことでしょう。
可能ならば是非とも劇場に足を運んで観てほしい。期待の話題作「人間失格」は2019年9月13日(金)解禁です!
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