

純粋な恋愛映画も悪くないけど、なーんか物足りない。もっと頭の中をかき乱されたい。そんな私達を如何にも翻弄させてくれそうな、映画「パラレルワールド・ラブストーリー」が2019年5月に公開します。
タイトルだけでもう胸キュンが止まりませんが、果たしてどのような映画なのか?早速チェックしてきました♪
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目次:気になるタイトルへジャンプ!
映画「パラレルワールド・ラブストーリー」概要・基本情報

累計発行部数110万部を突破した、小説家・東野圭吾による原作「パラレルワールド・ラブストーリー」が監督・森義隆の手により実写映画化。記憶を辿る、先の見えない泥沼・極限・絶望の恋愛ミステリー作品。公開初登場で4位にライクインしています。
【あらすじ】恋人との幸せな日々を送っていた敦賀崇史。しかしある時、目が覚めるとその幸せは消え失せ、信じられない“残酷な世界”が待ち受けていた…。
作品名 | パラレルワールド・ラブストーリー |
公開年月 | 2019年5月31日 |
監督 | 森 義隆 |
原作 | 東野 圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」 |
脚本 | 一雫ライオン |
製作 | 石田 聡子 / 飯沼 伸之 / 橋口 一成 / 浅岡 直人 |
製作総指揮 | 吉田 繁暁 / 伊藤 響 |
出演者 | 玉森 裕太(Kis-My-Ft2) / 吉岡 里帆 / 染谷 将太 / 筒井 道隆 / 美村 里江 / 清水 尋也 / 水間 ロン / 石田 ニコル / 田口 トモロヲ |
音楽 | 安川 午朗 |
曲・主題歌 | 宇多田ヒカル「嫉妬されるべき人生」 |
予告を観た感想と軽く考察。謎解き!早速“アハ体験予告”に翻弄されよう
本作の予告動画はいくつか公開されていますが、その中でも“アハ体験予告”というのが、オリジナリティがあって面白い。特別変わったことをしているわけではないのですが、こういう系が意外と人間、ハマるんですよね。一瞬だし難しかったー。
また、タイトルやキャッチコピーからSFっぽさを感じる本作ですが、予告映像を見る限りでは特段、CGを使われたりといった雰囲気は観られませんでした。世界観については、カメラワークやカットでパラレルな雰囲気を上手く魅せているようですね。
何か派手な演出があるというよりは、ミステリーらしく、伏線などをしっかり敷いて“謎を解いていく”タイプの映画なのでしょうか。(原作は映画鑑賞後に読もうと思います。)
冒頭から耳にスッと入ってくる、宇多田ヒカル「嫉妬されるべき人生」のポップだけど重みのあるメロディーは非常に心地よく、物語を象徴するような、なんか明らかに病んでいそうな主人公も中々味があって悪くない印象。
パラレルワールドという事ですし、「夢オチ」「ガチのSF・ファンタジー」「現実的な科学実験か何か」この3つくらいの結末が考えられますね。あ、サイコ・ホラー的な最後も考えられるのか…想像が膨らみます!
期待しすぎても良くないですが、“アハ体験予告”のように、是非とも劇場でアハ体験したいですね。んで、鑑賞後は謎解き大好き仲間とワイワイ議論する。これだ。(何が)

尚、本作は主演がKis-My-Ft2の玉森裕太さんともあって、ファンの間では黄色い声が炸裂しているようですが、筆者としては、俳優の染谷将太さんの演技にとっても期待。彼の演技って独特な癖があって個人的に好きなんですよね。

主演キャストはKis-My-Ft2玉森裕太。吉岡里帆&染谷将太ら共演

東野圭吾さん原作「パラレルワールド・ラブストーリー」今作の映画主演を務めるのは、人気アイドルグループKis-My-Ft2(キスマイフットツー)のメンバー・玉森裕太(たまもり ゆうた)さん。
アイドルとして活躍しながら、これまでも「ごくせん THE MOVIE』」「劇場版 私立バカレア高校」「レインツリーの国」など様々な映画に出演されてきました。吉岡里帆さん、染谷将太さんとは本作が初共演です。
メインキャストとして共演するのは、女優・吉岡里帆(よしおか りほ)さん。代表作はドラマ「あさが来た」「カルテット」など。CM「日清食品・どん兵衛」への出演で、その可愛さの虜となったというファンの方も多いそうです。
そして同じくメインキャストでの共演となる、俳優・染谷将太(そめたに しょうた)さんは、映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」「ヒミズ」「さよなら歌舞伎町」などに出演し、数々の賞を受賞した実力派。その迫力のある独特な演技力にはコアなファンも多く、本作でも迫真の演技を魅せてくれる事でしょう。
その他、ドラマ「王様のレストラン」の筒井道隆(つつい みちたか)さんや、映画「着信アリ2」の美村里江(みむら りえ)さん、「ちはやふる」シリーズの清水尋也(しみず ひろや)さんなど、多数の豪華キャストが出演します。
主題歌は宇多田ヒカル「嫉妬されるべき人生」
映画「パラレルワールド・ラブストーリー」の主題歌は、日本が誇る世界の歌姫・宇多田ヒカル(うただ ひかる)さんが書き下ろした、アルバム“初恋”の収録曲「嫉妬されるべき人生」。
リズミカルなのに穏やかに流れる曲調と、恋愛の幸せを“嫉妬”で表現した斬新な歌詞に、気づいた時には強く引き込まれている事でしょう。
宇多田ヒカルさんとは?
今や世界にその名を知られる日本のシンガーソングライター・音楽プロデューサー。1998年(当時15歳)デビュー以来、様々な記録・賞を受賞。海外での活動がメインとなった今でも日本中に根強いファンがおり、熱い支持を受けています。
まだ記憶に新しい、約12年ぶりとなった2018年の日本全国ツアーでは、チケット当選倍率が高騰、高値で取引されてしまうなどあり、SNS上は一時ファンたちの嘆きの声でいっぱいとなりました。
みんなの評価&評判は?広がるバタフライエフェクト。解けぬ謎に困惑の108分
ところで気になるみんなの評価。良い口コミとしては「嘘っぽさが良い」「人の心情を上手く表現している」「映像の演出が楽しめた」といった感想や「染谷将太の存在感!」「宇多田ヒカル最高」など、ファンからの熱い声も見受けられました。
パラレルワールド・ラブストーリー観てきた!目が離せなかった。感情移入させられまくりで、自分がいる世界がもはやパラレルワールドかと思った。原作読んでから行ったけど、原作の世界観通りでとても良かった。個人的には嫉妬に狂う崇史がエモすぎて好きです。#パラレルワールド・ラブストーリー pic.twitter.com/FzyWzaHQ1o
— ぽむぽむ (@por_nnn) June 5, 2019
https://twitter.com/sebone1126/status/1135841951272488960
反対に、「話を理解できずに終わった」「話のテンポが遅く鈍重さがある」「小説を映画化する難しさを感じた」と、内容の難しさや展開の仕方に関する批評も多く見られました。
これらの声をまとめると、どうやら“原作を読んでいるか否か”で、映画鑑賞後の感想にかなり違いが出るようです。もっと言うと、“東野圭吾さんの小説を何作か読んだことがあるかどうか”によっても、最終的な評価が変わるようでした。
「一度では理解できない。もう一度観たい。」「原作読む」との声も目立ちましたので、「せっかく映画を観るのに話についていけないの嫌!」などの不安がある方は、先に原作を読んでおいても良いかもしれません。
勿論、映画鑑賞後に原作を読んだり、裏話を探したり、もう一度観て謎解きするのも、その作品を楽しむ醍醐味だと思いますよ。
ロケ地は関東で複数あり!エキストラ募集は2018年3月上旬~4月中旬
本作のロケ地は東京・埼玉・神奈川などが選ばれ、主に以下5つの場所で撮影が進行した模様。その他には、高田馬場や高円寺など関東中心に各地が舞台となったようです。何処も近代的な場所ばかりで、映画の雰囲気がジワジワと伝わってきますね。
https://twitter.com/tamamo_kmf2/status/980643405217722369
ロケ地①:スペインクラブ茅ヶ崎
予告動にも登場したレストラン。美味しいスペイン料理と本格的なライブパフォーマンスが楽しめるお店として、地元で人気のお店です。
所在地:茅ヶ崎市新栄町10-25
ロケ地②:埼玉大学
本作の主な室内シーンとして使用されたのは、近代的な建築物が印象的な埼玉大学。
ロケ地③:横浜市営地下鉄「中山駅」&JR東日本「大船駅」
電車通勤シーンには、横浜〜神奈川間の地下鉄gs撮影が使用されていたようです。
ロケ地④:SUNDAY CAFE ART RESTAURANT(サンデー カフェ アート レストラン)
主人公たちが訪れる、現代アートにも触れる事ができる隠れ家的カフェ。アート好きやオシャレな若者に人気のお店です。
所在地:東京都世田谷区池尻2-7-12
ロケ地⑤:BIZOUX(ビズー)
主人公たちが立ち止まった、可愛らしくも斬新なデザインで女性から人気のジュエリーショップ。
玉森裕太さん主演、映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のロケ地提供しました
所在地:東京都渋谷区広尾1-13-1
尚、エキストラ募集は2018年3月上旬~4月中旬で行われました。今回の募集は現地募集ではなく、事前に登録した人にのみ募集案内が送られる「登録制」だったようです。
※現在は募集終了しています。
見所(見どころ)予測。それは夢か現実か?昼ドラ的パラレルワールド来るか

“恋愛”ほど人間関係が簡単に縺れてしまうものもないだろうに、それをパラレルワールドにしてしまうところが、小説家・東野圭吾さんの凄いところ。
パラレルワールドらしく、どのような分岐が起こるのか?クライマックスに至るまでの謎解きが本作の醍醐味となるのではないでしょうか。ミステリーのヒントを逃さぬよう、しっかり目を凝らしておきましょう♪
- ドロドロ?謎がひしめく主人公たちの恋愛関係
- アハ体験不可避?散りばめられた“伏線”シーンを回収!
- 次々に切り替わる現実世界。今観ている映像はどっちの世界?
- 展開を紐付けてみよう。バタフライエフェクトは何処で起こった?
- 玉森裕太×染谷将太の人間心理に迫るサイコ的演技力
映画の感想と批評(レビュー)【満足度3.5 ★★★☆☆】

結論、「パラレルワールド!?フウッー☆」って感じで行くと確実に裏切りを受けます。誰もが「おい予告、やってくれたな?」状態になっているのも頷ける。
「つまり面白かったの?」との問いには、素直に「面白かった」です。と答えられます。ただ、それはオリジナルストーリー(脚本)に対する評価と言うより、「よくこの小説を108分しかない1つの映画にまとめあげたな…」という、脚本家らの手腕に対する評価に近いです。
実は筆者、本作を鑑賞するにあたり、後回しにしようと思っていた東野圭吾さん原作小説「パラレルワールド・ラブストーリー」を急遽、読む事に決め、読了後に映画館へ足を運びました。
何故かというと、事前にある程度仕入れた口コミ評価で「面白い」と言う方と「訳わからん」と言う方、2つの温度差を強く感じたから。どこを見ても★4レベルと★2レベルの二極化した評価が目立つ。
単純に評価が割れているだけなら別に気にしないのですが、「話がよく分からない」との意見があまりにも多く、このまま情報ゼロで行って結果「分かりませんでした」なんてモヤモヤした感情を抱えるのは嫌だなぁ、と。せっかく劇場で観るのにそれないよね…と。
だったらもう一層の事、先に原作を読んでしまい、話の真髄をある程度理解した上で映画を観た方が、鑑賞途中で「わからん!」と置いてきぼりにならないで済むし、冷静な感想が言えるのではないか?と思った訳です。
実際、原作を読んでから鑑賞したのは正解だったと思います。批評が錯乱しているのも「なるほどな」と自分の中で答えを回収できましたし、映画鑑賞中に「いや、わけわからなさ過ぎぃ!」と混乱する事もなく楽しめました。
しかし“謎解き”ねぇ…ふむ。ミステリー好きには、少々物足りなさがあった事実は否めません。ガッツリ、パラレルワールドって訳でもなかった。でも、これは“ラブストーリーなのだ”とよく理解できた。意外にも美しい、一つの愛の形が描かれている。
主要キャストらの演技については素晴らしく、満足感がちゃんとあります。(吉岡里帆さんも可愛かったな。ベッドシーンはナイス監督の一言に尽きる。)
まぁ、正直なところは、筆者がもしSFやミステリー好きな方に感想を聞かれたら、「観る人を選ぶ」とはっきり伝えた上で「映画もいいけど小説も読んで!満足感が違うから!」とおすすめする。
映画だったら何でも楽しめちゃうタイプの方になら「訳わからなくなるかもしれないけど、十分楽しめるよ!」と、映画オンリーでもおすすめできる感じです。
映画内容云々はありつつも、東野圭吾さんの小説自体はとても面白いので、今後も映画化されたら必ずチェックしていきたいと思います。
最後に…疑い深い筆者は、この一定数の観客をモヤモヤさせてくる脚本、ぶっちゃけ“敢えて”じゃない?とも感じたり。だって皆、口コミ見る限り結構“困惑”してますよね。実はそっちが狙いじゃ?と。そんなどうでも良い事を考えながら観ると、更に本作が楽しめるかも。笑

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